STEP4 住まいを売り出しましょう
いよいよ住まいを売り出します。
売りに出した瞬間から住まいは“商品”となり、買ってもらうための努力も必要になってきます。
ちょっとした気遣いが見学者の購入意欲をそそることもあるのです。
売り出し価格を決めよう
まずは、査定価格をもとに実際の売り出し価格を決めます。
最初の売り出し価格を決定するのは、あくまで売主です。
査定価格である程度の相場観は理解しているといっても、実際の売り出し価格を決めるとなると不安もつきものです。
そこで頼りになるのが不動産会社の担当者です。
担当者に相談しながら、エリアや物件の特性から購入者像を設定できれば、おのずと売り出し価格も見えてきます。
最適な売り出し価格が見えてきたら、状況に応じて販売プランを立てましょう。
たとえば、すでに購入先が決まっていて短期間で売却を成功させたいのであれば、売り出し価格を低めに設定する。
逆にじっくり時間をかけて売りたいのであれば、売り出し価格を高めに設定してスタートするのが一般的。
最初に設定した価格で買い手がつかなければ、状況に応じて価格を下げていくという方法もありますが、
だからといって査定価格より大幅に高い金額で売りに出すのは、信頼性を損ないかねないので得策ではありません。
あくまで相場と自分の状況の両方を加味して売り出し価格を決定することが、販売活動をスムーズに運ぶコツといえます。
見学者に好印象を持ってもらうには?
住まいをできるだけ高く売りたいのは誰でも同じことです。
少しでも高い価格で購入してもらうには、売りに出している住まいを見学に来てくれる人に好印象を持ってもらうことが大切です。
見学者の印象を少しでも良くするためにやっておきたいのが、
①きれいに片付けること
②明るい印象を持たせること
③セールスポイントを整理し、アピールできるようにしておくこと の3つです。
特に①の片付けは重要です。見学者を迎える玄関が乱雑だと、その時点で印象は悪くなってしまいます。
また、キッチンやトイレなどの水まわりや収納は、
必ずといっていいほどチェックされるポイントなのでしっかり掃除しておくのはもちろん、
整理整頓を心がけ、使い勝手の良さをアピールしたいものです。
だからといって、住まいのいいポイントばかりを強調するのはNG。
見学者を迎える前に不動産会社の担当者と打ち合わせをし、
売主が答えたほうがいい質問のみ、端的に答えられるように役割分担をしておくと◎。
見学時間は15分~30分が一般的です。
短い時間内で住まいの良さを伝えるためにも、①~③のポイントを念頭に、見学者を迎える準備を整えておきましょう。